高校の時、部活で空手道をやっていました。
全国に出場するような結構ガチな部活でした。
私は中学時代文化部でしたので、身体能力が、備わっているわけではなく、お世辞にも活躍出来る存在ではありませんでした。
しかし、型の選手として、予選には出させてもらえたり、今となっては有り難い指導をしてもらえたなと思っています。
昇級試験と、昇段試験を数回受けて、大体2年位で初段を取りました。
空手道に関しては強いとか、型が上手いとか関係なく、真面目に練習に取り組んだら大体取れるようでした。
(顧問の先生のコネとかも若干あるらしいですが、大人の事情については詳しくありません。また武道によっては、強さで段が決まるものもあるようです)
この専門知識だの即戦力だの言われる世知辛い世の中で、空手道の有段が役に立つと思わなかったのですが、何故か人生の岐路でやたらに役に立ったのでした。
私は私立大学の何処にでもあるような学部を卒業しています。
そうなると、所謂就職活動をしなければなりません。
新卒で就職したところは、一部上場で、今となってはかなり一流の会社に就職しました。
社長面接は一発芸で、空手の型、ニーパイポーというのを披露しました。
この時代に就職面接で一発芸があるのか知りませんが、当時はあり、社長面接をクリアして内定を頂きました。
結局、こちらの会社は、丸五年で退職しました。
次に入った会社は、今も続けているのですが、規模はそんなに大きくありませんが、割と聞こえは良い職種です。
中途採用なので、職務経歴書を一生懸命書き、前職で得た色々と得意な事などを絞り出して書いていきました。なかなかの出来になりました。
内定を頂いた後、何故採用されたかの話を社長とする機会があったのですが、社長曰く、空手をやっていたから採用したとの事でした。
今の職種は武道とは関係まりません。
一生懸命考えた経歴書の内容はあんまり関係なかったようでした。
どちらかと言えば、高校の部活で一番足を引っ張っていたような部員を空手道は助けてくれたんだなと、今振り返ってそう思っています。
他の部員はどうだったか聞いていませんが、他の人たちは、強い上に将来の事も考えてたらしく、薬剤師、看護師、公務員など、専門職についている人が多いので、空手が就職に役に立ったのか、分かりません。専門職だと、資格自体が、有効なので、あんまり関係ないかなって思います。
資格の考察をします。
●空手道初段
おススメ度 3.8 ただし学生
①普通の部活より、有段というプラスαがもらえるので、他の運動部より履歴書に書く欄が増えます。
②大人になってから取るのなら、他の資格の勉強をした方がいいかも。あくまで学生向けです。
③意外性がつく分、女子には特に有効と思われます。